信念のあるリーダーは強い

自分の「信念」をしっかりと持って、責任を持って善悪を判断し、行動していく。

これこそが、リーダーに求められていることです。リーダーというのは、会社や組織、チーム全体の成長・成功に寄与するために存在している、という原理原則があるそうです。そして、そのために自分がやるべきことは何か、自分は何のために仕事をしているのか、この自問自答を繰り返すことが、「信念」を作り上げていくときのベースとなるのです。

信念のあるリーダーは強いのです。

なぜか。

「目の前の利益を捨てる」ことができるからです。

「目の前の誘惑に勝つ」ことができるからです。

「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難を共にして、国家の大業は成し得られるなり」

これは西郷隆盛が残した言葉です。

まさに至言で、名誉やカネにつられない人間は厄介だが、そういう人間でなくては国づくりのような大業は成しえない、という意味で、要するにお金や名誉に惑わされない人間が一番強い、ということです。

お金を稼ぐ、欲望を持つのは重要です。しかし、その欲望につられて、私利私欲に走る人間は、弱い人間なのです。周りの人間にとってみれば、『始末に困らない人間』つまり、卸しやすい人間だからです。コントロールしやすい、軽い人間だからです。

強いリーダー、一流のリーダーを目指すのであれば、信念を貫くこと。そうすれば結果としてお金は後からついてくるのです。

 

『歴史の偉人たち』を相談相手とする。

リーダーの地位に就くと、多くの悩みを抱えることになりますが、反対に悩みを相談できる人は少なくなってきます。だから、上に行けばいくほど、精神的なタフさが必要になってくるのです。

できるリーダーにとって、「孤独に耐える」という事は必須の条件だといえます。

馴れ合いを捨て、孤独に親しみを感じられる自分を作らなければなりません。では、孤独に向き合い、孤独を受け入れるためにはどうすればいいのでしょうか

多くのリーダーが、古い時代に著された古典を読んでいます。古典は、長く読み継がれているだけに、時代を超えて規範とすべき術が記されています。

SBIホールディングスのCEOである、北尾氏は『論語』をバイブルとしていますし、住友生命保険会長の佐藤氏は『菜根譚』を愛読書としているといわれています。

人生においてためになる言葉、ビジネスやプライベートで活用できる教えを読み、心をケアしているのではないでしょうか。孤独と向き合うためには、先人の知恵を借りるのも一つの手なのです。